2007年07月27日
イケマ:ikema イケマ
アイヌ語起源の名前で呼ばれる野草がikema イケマ 白い小さな花が夏の山々を彩ります
※i(=それの)kema(=足)
iとはkamuy(=神、立派な)を指すというのが定説ですが、aynu(=人間)かもしれません
kemaは具体的にはイケマの根を表しています
イケマの根は地上部分のつる草と比べてとても大きいのです!
おとなしく控えめな花の趣きとは対照的に、イケマ(の根)はアイヌの重用した薬草です
頭痛・腹痛・外傷・眼病などの万病に効く薬として利用されました
「毒にも薬にも……」の言葉の通り、イケマ(などガガイモ科の植物)にはアルカロイドが含まれるので多用すると人間も死に至る毒性をもつ両刃の剣
なお、アサギマダラ(2006.12.03.記事)は、このアルカロイドを吸収し鳥などから身を守ります
2007年07月25日
クロユリ:anrakor アンラコロ
ユリは根(鱗茎)が食用となるのでアイヌにも親しい植物となっている
クロユリはその自己主張の強い色合いから恋を成就する花として伝説の中に生きる花でもある
この個性的な野草はアイヌ語でanrakor アンラコロ
※an(=夜、黒い)ra(=葉)kor(=を持つ)という語源解釈が一般的ですが、ちょっと?
raに花の意味があれば明解ですが……