2011年02月06日
「北の都」札幌:satporo サッポロ

<写真>北海道大学構内にて(上下とも)
北海道の人口の3分の1が集中する大都市、札幌
アイヌ語ではsatporo サッポロと言った
その語源は、satporo pet サッポロ ペッ つまり、札幌川(現在の豊平川)
※sat(=乾く)poro(=大きい) pet(=川)
豊平川は上流から運んできた土砂で雨の少ない季節には広大な河原を形成した

2006年05月27日
襟裳:enrum エンルム

<写真>濃霧と強風の道の果てには「永遠」の感じられる
襟裳岬がありました
襟裳(岬)は北海道の◆の地形の南にせり出す岬(ただし渡島半島南部よりは北に位置する)
この代表的な岬はアイヌ語でもenrum エンルム(=岬)
2006年05月15日
紋別、門別:mopet モペツ

<写真>紋別市の流氷観光船ガリンコ号の船上にて
北海道各地に紋別や門別、あるいはそれに類似した地名を確認することができる
地名によく使用されている「別」は、アイヌの生活の基盤であるpet ペツであることが多い
紋別や門別は、この地域にアイヌ語でmopet モペツが流れていたことに由来する
※mo(=静かな) pet(=川) petはべツとも発音する
2006年05月06日
「霧の街」釧路:kusuri クスリ

冷涼で湿潤な気候が、釧路を霧の多い街にしている
初めて訪れた時も港は濃霧におおわれ、くっきりと見えていたはしけも霧の中に突進して消えていきました
釧路はアイヌ語でkusuri クスリと呼ばれてきました
釧路川上流に何ヶ所もkusuri(=温泉)が有るからという説があります
一方で、斜里や根室へのkus ru クシルが有ったためともいわれます
※kus(=を通る) ru(=道)
2006年04月27日
「丘のまち」美瑛:piye ピイェ

暮らしの基盤である農地が「丘のまち」のフレーズでとても有名になった美瑛町(上川郡)
ゆるやかにうねる丘と「美瑛」という透明で硬質な地名が人々を魅了する
意外にも、その名前は美瑛川をアイヌ語でpiye ピイエ(=油っこい、油ぎる)と呼ぶことから
美瑛川は噴煙を上げる十勝岳を源流とし、その水に硫黄などを含み青緑の光彩を放つ 続きを読む